新年度が始まります、新たな気分で日々大切に過ごしたいですね。
今回はある日のレッスンの様子から。
【S君(未就学児)のレッスン】
音階を弾き始めたとたんに後ろでみていたお母さんが「あ“っ!!」 S君はお母さんの声に反応して弾くのを止め、お母さんの方を振り返りました。
お母さんは少し慌てて先生の方を向き、弾き続けるように身振りで表したのです。
私はその態度に感心しましたとお母さんへ伝えました。そしておうちでの練習も弾き始めたお子さんには、「音が良くない」「ボウイングが・・・」などと声をかけずに、弾き終えてから意見をしてあげて欲しいと話しました。
私は音楽の流れを勝手に止めることが無いようにすることをいつも心がけています。最後まで弾くと決めたら間違えても弾き直さずに弾き続けなければいけません。
弾き通す事を習慣にしないと集中力も持続力も無くなりますから。
間違えたところは、部分練習をして上手になるまでそして上手に弾けても根気よくとことん反復練習をして慣れなければいけません。
S君はお母さんと毎朝練習時間を設けていると聞いています。今後もそのまま続けていって欲しいと願います。
【Tさん(男性65歳)のレッスン直後】
最近CDでヴィヴァルディ作曲『四季』を聴き比べていると話してくださったTさんが、この楽譜をみてみたいとの申し出で私はヴァイオリンパート譜をお貸ししました。ヴァイオリンを習い始めて3年目のTさんは「自分が今すぐに弾けるようにはならないけれど…」っと少し照れくさそうながらも嬉しそうな表情をされました。私はCDを聴きながらその楽譜を手にして音符を追いかけているだけでも意味あることだと話し、スコア(総譜)をご覧になることを勧めました。スコアの存在をご存知なかったようで入手方法も合わせてお教えしました。するとTさんはこうした話題が出来ることはレッスン以上に収穫があると喜んでお帰りになりました。きっと『四季』を今までとは違う角度から味わっていかれることでしょう。そしてこの曲の中から短い旋律だけでも弾けるようになっていただきたいと思いました。